The Cocktail Party


(at Daniel Reich Gallery, April 10th – June 16th, 2009)


平和通りでアメリカ人を見かける事はまれでした。

子供の頃は、アメリカのお菓子や、日本のおもちゃが売られていたこのアーケード通りが大好きでした。もちろん沖縄的なものもたくさんありましたが、それらは老婆の営む色味のない下着屋や、カビ臭い餅屋と同じように、ただ古くさく、安っぽいものにしか見えませんでした。紅型や三線であったり、飛び交う耳に馴染まない方言であったり。

通りは、そうやってひっそりと時代に飲まれたり取り残されたりしながら、歴史の足跡を細々と残していました。

沖縄戦後史についていろいろと読んでいた時、戦争で破壊された沖縄の伝統工芸の復興にアメリカ占領政府が大きく関与していたという事実を知りました。沖縄の人々が、アイデンティティと文化的生産性、ひいては労働的生産性を取り戻すために、彼らの心の拠り所である伝統文化の復元に、占領政府は労力を注いだのだそうです。

今は、通りにあったいくつもの店が閉店してしまいました。閑散としていて、ところどころ紅型が風に揺れるのが見えたりします。多くは観光客向けの、安いポリエステル製のもの。ときたま、それらが美しく見えます。

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