Untitled Photograph 1




露光されたフィルム、造花
Dimensions Variable

持っていた最後のフィルムカメラを売りました。昔は、幾つかフィルムカメラを持っていましたが、だんだんと数が減り、最後の一つもなくなってしまいました。その最後のカメラを売るとき、まだ中にフィルムが入っている事をしらず、カバーを開けてしまいました。フィルムの一部は、光を浴びてしまいました。イメージも消えました。でも、そこにあったイメージが何だったのか、僕は思い出せませんでした。

フィルムの巻き方すら忘れてしまっていた様で、適当に抜き出そうとした為、カセットの中に入っていたフィルムまで出してしまい、全てダメにしてしまいました。

露光されたそのフィルムは、しばらくどうして良いか分からず、捨てることもできず、テーブルの隅に置いていました。そのうち、それは、同じくたまたまそこに置かれていた造花用の花瓶のように使われ始めました。それらは、良い静物画を作りました。

その不思議なフラワーアレンジメントは、僕の机に置かれ、僕が思い出せない記憶を思い出させようとしていました。光が記録し、そして光がさらりと消してしまった記憶。