(We Exist in) A Tent



DVDプレイヤー、モニター、ヘッドフォン、ベッドシーツ、テント骨組み
Dimensions Variable

ビデオチャットは、プライベートでありつつ全てが筒抜けで、妙な心持ちになります。まるで、テントの中にいて、外に誰かいるような。

マシューからのコールは、いつも真夜中にかかってきました。イギリスの真夜中は、東京の朝。僕はまだ起きたばかりだったりします。カーテンの無い部屋では、朝日が強く差し込むので、スクリーンの向こうが上手く見えません。僕はベッドシーツをテント代わりに頭から被り反射を押さえようとします。

ベッドシーツで作られたテントの中では、マシューがフルートを惹いています。しかし、プレイヤーはテントの中で、外からはおぼろげな像と光しか見えない。音も、テントの中のヘッドフォンからわずかに聞こえるだけです。見えそう、聞こえそうだけれども、何一つクリアには判別出来ません。夜のテントに浮かぶ影のように。