花の名前/Flower Names, 2015-


「花の名前」は、五章からなる映像作品。一章は花の妖精クロリスが風の神ゼピュルスにレイプされ、その償いとして花の神フローラへと格上げされ花の園に暮らすという神話の語りが、沖縄の風景に重ねられる。二、三章と、ゼピュルスの神話、クロリスにまつわる歌曲を作った作曲家でありプルーストの恋人だったレイナルド・アーンにまつわる物語、神々の食べ物「アンブロワジー」についてが語られる。続く四章では、沖縄でドラッグクイーンとして活動する米兵がメイクをしながらその活動や沖縄での暮らしについて語り、そして最終章で彼女がレイナルド・アーンの「クロリスに」を歌う。ループ構造を持つ作品は再び一章、クロリスの神話に戻る。神話から続くかのようにも思える暴力の連鎖を描いた作品。2016年の六本木クロッシング展ではいくつかの写真作品に加え、「私は両方の世界を見た」と沖縄の男性がジョニ・ミッチェル「Both Sides Now」を歌う映像作品が加えられ、負の循環を超えた先にあるささやかな希望を描いた。丸亀猪熊弦一郎現代美術館「愛すべき世界」(2015)、森美術館「六本木クロッシング2016:僕の身体(からだ)、あなたの声」において、それぞれ異なった構成のインスタレーションとして発表。『あいちトリエンナーレ2016: 虹のキャラバンサライ』(2016年)の映像プログラムでも上映された。

Video Stills

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Installation View at Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art (MIMOCA), Marugame, 2015
Photo: Keizo Kioku
Photo Courtesy: MIMOCA

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Installation Views at Mori Art Museum, Tokyo, 2016
Photo: Nagare Satoshi
Photo courtesy: Mori Art Museum

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