A Day in the Winter of 2004



休み明けに、大学のラボで撮りためた写真をプリントしている時間は幸せだった。友人や教授がそれを見て、褒めてくれる。納得がいくまで調整し、何度もプリントをし直して、ポートフォリオにまとめていった。今回、写真を写真集『Out of Town』にまとめようと考えて、そのポートフォリオを探したが、どこにも見当たらない。もしかしたら捨ててしまったのかもしれない。確かな記憶はないが、そういうことをしてしまう性格だった。現代美術に触れ、立体作品や映像などを作りはじめて、つまらない写真だと自分の中からそれらを追い出したのかもしれない。仕方がないので、まずネガから35mmはL版プリントを、中判フィルムからはコンタクトプリントをラボで作ってもらい、最終的には選んだ写真をスキャンしデータ化した。プリントも、スキャンも、そして最終的に私がLightroomで調整した写真データも、ポートフォリオに収められていたであろう写真とは違うものだ。色もクロップも異なり、あの時、寂しさの中で撮影しプリントしたイメージはここにはない。しかし、確かに自分の構図のクセのようなものはあって、やっぱり同じ人間が撮ったものだ、と少し安心感を覚えたりもしている。まだ、当時の心境とつながっているのだ、と。